このブログを始めた理由は自分のしていることを発信して、いろんな人に幅広く知ってもらおうという狙いがあったのですが、前回のクソエントリなど全く関係ないものを書いちゃうことをものすごく反省しています。
たまには自分のやっていることへ対する姿勢、デザインに取り組む態度、将来のことなど真面目に書かないとなんでブログやっているのかマジで分からないので。
たまには真面目な記事書きます。
前回のクソエントリに関してはものすごく反省しています。
ランドスケープアーキテクチャー
ぼくは普段自分のやっていることについてあんまり言わないんですが、「ランドスケープアーキテクチャー」というものをやってます。
ランドスケープアーキテクチャーというのは建築物や植栽、地形、その土地の歴史や文化を景観としてデザインする分野のことを言います。
建築とは少し違う、かな?
そやさん曰く、「男子のロマンの詰まったやつ」だそうです、分かります。
実際のデザインされたものって言えば例えばニューヨークの「グラウンドゼロ」。
9.11のあと作られたものです。
倒壊したビルの跡地が残るように舗装されており、その周りには植栽、モニュメントである「鉄骨の十字架」が設置されています。
ここを訪れる人にあの日のことを思い出させ、そして世界中に平和への祈りを発信する場として作られました。
日本にあるものなら「代官山ヒルサイドテラス/蔦屋書店」とかです。
読書体験を一新したデザインになっています。
建築家の槇文彦さんという方のデザインですが、視線に基づいた建物・植栽の配置や導線などがとてもよく計算されています。
最近毎週のように代官山行ってるんですが、実際に自分で歩いて、見て、体感してみるとその繊細な設計がよく分かります。
まあこういうものを作ることをやってます。
簡単に言うと、地面をベースにした時間・空間のデザインのことですね。
デザインに惹かれるワケ
そもそもこの分野に惹かれたのは「その場所に訪れる人に寄り添ったものを作る」ということに魅力を感じたからです。
その空間・場所を訪れる人に享受される場を提供するっていう点にものすごく惹かれています。
もう昔のことですが、かっ◯ちゃんの某B社で業務をしていたことがありまして。
この会社でいろんなことを学んだんですが、何よりもユーザーに寄り添うことの大切さというのが非常にぼくに刺さりました。
これ、何をするにしてもすごく本質を捉えていると思っていて。
ぼくが建築ではなくこの分野を選んだのは建築だとどうしても無機質になってしまいがちで怖いからです。
建築家が全員そうではないけれど、たとえば商業施設を作るとなったときに外側は作ってもその中の体験までは作れないわけで。
その場所の文化や歴史までは汲み取れないわけで。
人の目線の動きやその先に何があって、樹木を抜けたらこんな景色が、角を曲がったらこんな風景がそこには広がっていて、どんな感情の変化があって行動の変化があって、どういう時間を過ごすのかっていうのを考えるのがものすごく楽しんです。
そういう時間と文化を作るものに携わりたいと思ってこの分野に飛び込みました。
この分野で生きていく
ただこの分野、日本ではめちゃくちゃマイナーです。
この記事でその名前を初めて知った人の方が多いと思います。
日本の業界が非常に閉塞的でかつ古き良きしきたりに拘ってるっていうのもまあ原因と言えば原因なんですが、文化的な問題もあります。
日本ではあまりこういう考え方っていうのはされてないけれど、アメリカとかだと「どういう場所に家があるか」とかっていうのが結構重要になっています。
日本の場合は港区みたいな地名とか地価でその空間の価値って決まりますが、海外の場合は周辺環境(周りに何があるか、どういう機能・文化を有しているか)で評価される傾向があるわけです。
イギリスとかも歴史的・文化的景観を保全して調和していくことが結構重要視されるようになってきていて、これが日本と海外でランドスケープアーキテクトの知名度に差がある原因の一つになっています。
こういう背景もあり、日本だと公共事業がその仕事の多くを占めています。
そのため多くの仕事はそのほとんどを大手設計事務所が請け負っています。
小さな事務所とかでも仕事あるんですが、大抵そんなに大きくない地元の公園とかのデザインをすることがほとんどです。
設計以外にも一応仕事はあるんですが、計画の分野でいうならコンサル、管理の分野でいうなら植栽管理や景観保全って感じでどちらかと言うと今あるものの改善だったり条例とか作ったりみたいなことなんですね。
そんなこんなで日本で生きていくにはとても厳しい状況です。
海外でデザインを仕事にすること
前述のこともあり、日本でこの仕事をしていくとあまり大きなインパクトというか、「体験」を提供できないと思ってます。
そのため海外の大学院に進んでそのまま海外の事務所に入るのが「今のぼくにとって」ベストな選択です。
まあ日常英会話ぐらいなら差し支えないし(専門用語?知りません)、しっかりと成果を残していくことに注力すれば何とかなりそうではあります。
でも状況なんて次の瞬間一転するもんだし、人にいろいろ聞いたところで他の誰かの答えはぼくの正解じゃないんで、常にアンテナ張っておきながら意思決定をしていこうと思ってます。
ひょっとしたら学部出てそのままアジアに飛び出すかもしれないしね。
ですが少なくとも海外を舞台にはしたいですね(仕事の多さ、規模の大きさで考えて)。
場所ではなく場を作る
今の日本の景観とか街並みとかまじで破綻してると思ってて。
どう見てもヤバイじゃん 、汚ぇし。
文化も何もあったもんじゃないんですよね…
コミュニティーの形成と称していろんな場所・空間がデザインされてますが、ぶっちゃけ成功してないし。
無機質な場所より、心が通った場をもっと増やしていくのがぼくのこの分野での何よりの目標です。
最初に書いた通り、「そこを訪れる人に享受される場」をデザインしていきたいと思ってます。
青いと言われようと何だろうと、一度決めた以上は運ゲーでも何でも構わないから最後までやり切るつもりですけどね。
まあこんなこと書いたところでこれ読んでる人の9割は興味ないことだと思いますが。
「へ〜〜、こんな仕事あるんだ」ぐらいのことは覚えておいてくれたら日本でもこの業界が盛り上がる一助となるかもしれないので嬉しいです。
珍しく真面目な記事ですね、ええ。
ほんとキャラじゃねぇ。
こんなことしてる場合じゃないんだが…
2年の後半ぶっ倒れてテスト受けられなかったせいで消えていった単位を拾い直すので忙しい…